福島の復興を成し遂げる矢口社長

東日本大震災以降、原発の影響などで現在も福島に住む人は目に見えぬもの、そして、根強い風評被害と闘っています。

いくら安全になったといっても、その不安を払拭するには至らず、あの手この手で復興の道を模索していくことが今現在求められています。

また、福島といっても、原発の影響を受けている地域、全く受けていない地域というものが存在し、福島県すべてが汚染されているような印象を受けている人も少なくありません。

アトックスの矢口敏和社長はその現状を嘆いています。

福島に住んでいない人たちができることとすれば、ふるさと納税などを利用し、福島の自治体の復興のサポートをしていくことですが、復興の足掛かりとなるものが現状の福島にはありません。

そのため、足掛かりにできるものを作っていくことが大切になります。

復興の足掛かりになりそうなものとして、イベントを行っていくことが大切です。

新幹線があるため、福島には東京からでも比較的早く行くことができます。

ライブを行うにしても、キャパシティが2000人程度のところしかなく、それ以上の規模のライブを行う場合、野球場などを会場とするしかありません。

イベントを行うにせよ、避難場所を確保するにせよ、キャパシティが5000人規模になるような場所を作っておくことは大事なことであり、復興イベント、そして永続的に多くのアーティストなどが利用できるようにするためにも、こうした数千人規模のホールが必要です。

1つでも作っておけば、全国ツアーを回るアーティストがそこでライブを行い、そのライブのたびに人が県内外から駆け付けることになります。

東日本大震災の復興を見るために福島に行くのではなく、あくまでライブに行くために行ってみるというのも、復興を考える際にはとても重要です。

理由はどうであれ、現状を県外の人に見てもらうことが重要であり、十分復興しているではないかと思ってもらうことが大切だからです。

県外から人を呼べるかどうか、これが求められます。

最終更新日 2025年7月8日 by thejerry